咎人の進む先は茨道。これは、血と狂気に彩られた残酷物語

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焼け爛れた体を引き摺るようにして、男は一歩一歩を踏みしめていきます。頭蓋を貫く痛みを抱え、頽れそうな膝をそれでも前に出すのは探さなければいけない人がいるから…。「兄さん」その言葉は今にも命尽きようとしている男にとって、生きるためのか細い希望でした。とにかく前に進まなければ。彼の霞む目の前に、救いの象徴たる十字架がぼうと現れます。男は未だ続く苦しみに呻きながら、自分に伸ばされた救いの手に縋るように歩き、そして意識が途切れてしまいました。冬のいもうとがお送りします「鉄条の囹圄」、抗う者達の物語です。【作品形式:ゲーム】

これは残酷な運命に抗って生きる者達のお話

人生を賭けた贖罪の集大成である「四旬節」を控え、教会は準備に追われていました。そこへ闖入してきたのは、黒焦げのように見える子供。でもその子供には不思議な点がいくつもありました。衣服はほとんど炭化したかのようにひどい状態であるのに、体はその影響を受けていないかのように見えるのです。もしかしたら「鉄槌同盟」の者なのかもしれない―しかし神父は彼に寝床を与え、食事を与え、彼の為の場所を作ってあげました。
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不可思議な子供は目を覚ますと、記憶の一部を失ってしまっていました。どうして黒焦げになっているのか、何故教会を目指してきたのか。子供自身にもわからないのです。ただ記憶にとどまっているのは白く浮かび上がる十字架…。「鉄条の囹圄」では世界は囚人の足掻きをものともせずに、至るべき終焉へと突き進んでいきます。あたかも条理に抗う者達を嘲笑うかのように。いばらの中に落ちた種は、いばらに飲まれるより他にない―のでしょうか―?

 

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タイトル 鉄条の囹圄
ブランド 冬のいもうと
価格(税込) 1,404円
発売日 2016年04月27日

 

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2016年05月23日 00時15分
カテゴリ: BL同人