薄ぼけた過去の初体験と、眩い現在との落差の理由とは?

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黒川と光のお話でおなじみ、ビネツショウネンのオリジナルBL作品「巷に雨の降るごとく」のご紹介です。紆余曲折あれど晴れて黒川と光は恋人同士になったわけですが、黒川は確かに光に愛されていると感じていても、もっと、もっとと果てしなく湧いて来る欲をもてあましてしまいます。光から水のように注がれる愛を受けて、溺れて、体を食い尽くしてもまだ足りないと思えるほど黒川から溢れてくる情熱と欲の源泉は、一体何に起因しているのでしょうか?【作品形式:漫画】

受け入れられてもまだ欲しいと思う…その欲深さに黒川自身が戸惑っていました。

巷に雨の降るごとく」に登場する黒川と光はリバカプですが、今回のお話は光×黒川でお送りしていきます。恋人として過ごす雨の夜。黒川は光に初体験のことを訊いてきます。そんなものを聞いても良い気はしないだろうという光の問いかけに、単なる興味で訊いたのだと返す黒川。しかし黒川ははじめてのことを覚えていませんでした。残っているのは雨の音のみ。他はぼんやりとして何もかもが曖昧な記憶でしかありません。だからこそ光はどうなのか知りたかったようなのですが…。
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細く糸のように降りしきる雨の音がきっかけとなって、黒川はふと過去のことを思い出します。はじめての最中は良く覚えていなくても、彼の中にはどのような流れで男を知ることになったのか、その過程はしっかりと残っていました。「教えてあげようか?」軽薄な声と、空から雨が降ってくるように、黒川の心に降りしきる雨。光に対して、それだけさと履き捨てる黒川の目には、確かに悲しみの光が宿っていました。

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タイトル 巷に雨の降るごとく
ブランド ビネツショウネン
価格(税込) 756円
発売日 2009年05月26日

 

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2014年09月19日 14時27分
カテゴリ: BL同人