若い頃は権力者に囲われて花よ蝶よと愛でられてきた者がいました。でも今は口を縫われ、喋れず、化け物ののようになった姿があるだけ。執行人として生きるしかなくなってしまいました。執行人は覆面で顔を覆い隠して竜人を鞭打つような生活を送っていました。ある日、執行人は竜人を逃がす手引きをし、一緒にそこを脱出します。竜人との暮らしは執行人につかの間の安らぎをもたらします。「執行人×奴隷竜人」のようでも、「奴隷竜人×執行人」のようでもあり…。それなのに竜人は彼を置いて古巣へと帰ってしまうのです。猫ばあばがお送りします「執行人×奴隷竜人」、残された元執行人は…。【作品形式:漫画】
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かつては美しく、今はその美貌が無残に散った執行人と奴隷竜人
「執行人×奴隷竜人」では若く美しい頃は権力者に「私の百合」と呼ばれて可愛がられ、幸せを謳歌していた執行人が中心のお話です。執行人は年を取ると、あっさりと捨てられてしまいました。それも口を裂かれ、縫われ、化け物のような顔にされて…。それからは、醜い顔を覆面で覆い隠して奴隷を鞭打つ執行人として生きていました。鞭打たれた竜人は覆面の執行人に向かって「その覆面の下すげえ不細工なんだろ!」と憎まれ口を叩きます。執行人の顔がそうであると知っての発言ではありませんでしたが、その言葉は深く執行人を傷つけてしまいました。
後日。その竜人が鞭打たれる他の奴隷を庇って鞭打たれていました。その姿に何か感じるものでもあったのか、執行人は竜人を逃がそうと牢屋の鍵を開けたままにしました。竜人は彼がしたことだと気づいて、一緒に逃げようと手を差し出します。執行人はその手を取って、外の世界へと飛び出していきました。外に出てからの執行人は自由の身でありながら、何故か竜人の奴隷の様に振る舞っていました。
関係性が「執行人×奴隷竜人」だったのが、「奴隷竜人×執行人」になったかのような…。竜人はしばらくは元執行人と共に在りました。流れてゆくのは、幸せな時間。
でも竜人は元執行人と一緒にいることはかえって良くないと考えを変え、元執行人を置いていってしまいます。泣きはらした目で飛んでいく竜人に手を伸ばしていた元執行人は、一年後に…。
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タイトル | 執行人×奴隷竜人 |
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ブランド | 猫ばあば |
価格(税込) | 1,296円 |
発売日 | 2017年02月04日 |
独特の世界観を織りなす猫ばあばの、生きものの生と死をテーマにした物語、それが「鴉と蝸牛の約束」です。蝸牛は、オスでありメスであるという蝸牛であるための体の構造に、重大な欠陥を持っていました。その為に仲間たちから疎まれ、阻害され、そして天敵である鴉にその身を囚われてしまうのです。生まれながらにしての欠陥があるが故か、蝸牛は自分の生に執着を持っていません。食べられそうになっても、むしろそれを歓迎しているかのようでもあったのです。