弟を想いすぎるがゆえに、大きな過ちを犯してしまった過去を持つ兄・清音。彼が仕事のため単身訪れたドイツで、以前演奏会で一緒に競演したピアニスト・フロレンツと偶然再会します。しかしピアノの神童と歌われていた彼の指は、鍵盤を叩いてはいませんでした。MOKA BLENDがお届けする「Monochrome Roses 改定版」は、Monochrome Roseの改訂盤になります。改訂版では、清音による回想シーンが改変されており、若干清音×和音が若干強くなっています。兄との確執からピアノが弾けなくなってし合ったフロレンツと、弟・和音を重ね合うことで自分の罪に向かい合う清音。切なさを含んだ、とても美しい作品になっています。【作品形式:漫画】
失った過去は消せはしない。だから目をそらさずに前を向いて…。
弟・和音から逃げるようにして日本を離れた清音は、ドイツのパブで、以前ウィーンで競演したことのあるピアニスト・フロレンツと出会います。しかし、彼の手にバイオリンが握られていました。事故にあって、思うように手が動かなくなったと苦しそうに笑う彼は、バイオリンに転向したのだと清音に告げます。生意気な子供だったフロレンツが、落ち着いた大人になっている…それほどの月日の流れをひしひしと感じる清音。フロレンツと兄、そして清音と和音。同じ音楽を志すモノ同士、そしてお互いが、それぞれの兄弟に並々ならぬ執着を持っていることを知ります。境遇の似た2人は、自然と身体を重ね合いますが…。
執着があっても簡単に断ち切ることができない。罪だと思っていても、その事実から目を背けてしまう…。抱えきれない感情と静かに向き合う夜は、側に誰かが居てほしいものですね。読み終えると、切なさに胸が締め付けられてしまうような、そんな美しい物語です。「Monochrome Roses 改定版」は『DESTINIES CROSS』シリーズの番外編になりますが、単独でも十分楽しめるお話となっていますので、お気軽にご覧になってみて下さい♪
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タイトル | Monochrome Roses 改定版 |
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ブランド | MOKA BLEND |
価格(税込) | 972円 |
発売日 | 2014年11月7日 |
■BOX■作「夢面の残影」の主人公・花井は交通事故によって兄を亡くしてしまいます。母親は彼よりも兄の方が大事だったようで、あんたが死ねば良かったのに、という酷い言葉を投げつけてきました。その言葉に何一つ言い返すことが出来ず、自暴自棄になった花井は、男を咥え込んで憂さ晴らしをしていました。兄との行為を思い出しながら、それを知らなかったまま母を脳内で罵倒しながら…。そんな主人公に想いを寄せていた親友・金田は、花井が無理をしてそういうことをしていることを見抜いていました。