彼女の妊娠を機に彼氏から捨てられた主人公・英（エイ）。しかもその日がよりにもよってクリスマスイブだった。最悪な気分で自宅に帰ると、家の前で倒れている淳平（ジュンペイ）と猫を発見。家で介抱することに…。その日から当然の流れのように英の家で居候を始めた淳平。誰かと一緒に住む事は苦手なはずなのに、何故か淳平には不思議と心を許すことができる…。男を見る目がまるでない真面目でお人好しの主人公・英と、過去の傷ついた恋愛経験から刹那的な恋愛しか出来なくなった飄々として世渡り上手な男・淳平。リブレ出版お届けする町屋はとこさん著の「恋とは呼べない 【1】」は、そんなタイプの違う２人を巡る恋愛のお話。【作品形式：漫画】

恋に落ちてしまったら、自己制御は不可能

傷心の傷もいえぬまま、淳平と猫を「拾った」主人公の英。堅物で真面目な性格が影響してなのか、会社でも誤解されることが多く、後輩ともうまくいかない…。そんな英のガス抜きをするかのように、新たな価値観を与えてくれる淳平は英にとっても心地のよい存在に。出会ってからの期間は短いものの、２人は旧友のように気を使わぬ間柄になり、お互いの信頼関係を高めていきます。そんな折、英を手酷く振った元カレが現れて…。淳平からすると、”信用の置けないダメ男”にみえる英の元カレ。しかし英はそんなカレでも、”僕を選んでくれたんだから”と純粋に復縁を喜びます。英のそんな自分よりも相手を優先してしまう、いわゆる”不幸体質”な恋愛感を理解できない淳平。しかし英が心配の余りどうしても放っておく事ができません。淳平自身は傷つく事を恐れ、恋愛から遠ざかっていました。しかし、英の優しい人柄と、不器用でどこまでもまっすぐな恋愛感に次第に心を打たれて…。

相手が例えどんなダメンズであろうとも、一度恋に落ちてしまえば真っ逆さまで自己制御がきかない。恋愛の厄介さは、こういう想い通りにならず傷つくところなのです。でも、だからこそ気持ちが通じた時には、心震えるんですね。一般のこてこてBL作品というよりは、”どんな恋愛”にも通じる恋愛の真理を描いた恋愛作品かと思います。詳細が気になる方は「恋とは呼べない 【1】」本編を読んでみて下さいね。共感すること間違いなしです。
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