「忠犬君主」では春野アヒルさんが学生達の恋愛模様をお送りしています。登場するのは有無を言わせず後輩のボディにパンチを入れる先輩・松岡と、そんな先輩を可愛いとぬかし、Mっ気のある後輩・加藤。付き合い始めの発端は松岡からの告白だった。その告白は承諾され、晴れて恋人同士になることが出来た松岡と加藤。二人ともその関係を満喫しているのかと思いきや、何故だか松岡の機嫌は悪かった。それは優しすぎる加藤に気を遣われていると考えていて、迷いがあったからだった。【作品形式：漫画】

あなたに忠実に付き従います。何故ってそれは好きだから！

「忠犬君主」というタイトルの示すところの忠実なる犬、加藤は松岡の理不尽とも言える加藤の分だけわざと差し入れの肉まん忘れの計、ただむしゃくしゃしたからすっきりしたかったというだけで殴るの刑をものともしていなかった。他の者の目には横暴、強い、鬼松という風に映る松岡の姿も、加藤にかかれば「可愛い人」として見えてしまう。まことに立派なマゾ体質であった。だが松岡には加藤がそんな自分にどうして付き合ってくれているのかわからず、悶々とした思いを抱えていた。加藤に何故自分と付き合っているのかと問うと、好きだからという答えは返ってくる。しかし加藤はその時に何故だか顔をそらしてしまったのだ。そんな加藤の態度に、松岡は更にもやもやを抱えてしまっていた。無理をして付き合ってくれているのではないかと。堪りかねて別れを切り出す松岡。しかし加藤は松岡と別れることを望まなかった。加藤にも加藤なりの悩みがあったのだ。すれ違った二人の思いはうまく絡み合うだろうか。

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主人公、真田直登は夏休み直前という最悪のタイミングで転校してきた。クラスメイトは一癖も二癖もありそうな変わった連中ばかりで、いきなり初対面でなつかれたり、言いがかりをつけられたり、幼馴染と再会したり…。しかもすぐこのメンバーで、泊りがけの臨海合宿に行かなくてはならないのだ。気が乗らない真人だったが、そんな彼を従兄弟が励ます。「でもよ。その合宿、逆におもしれぇ方に、転ぶかもしれねぇぞ？」「旅先で何日も一緒に過ごすと、いろいろ思いもしなかったもんが見えて来たりする…ってことだ」従兄弟の言葉に真人の気持ちも少し晴れ、臨海合宿に臨む事に。こうして忘れられない夏の日々が始まったのだった…が……！？