しもじ書房がお送りするのは、声が出せない魔法使いと言葉を知らない野生児のお話です。口が聞けない魔法使いは、ある日狼に育てられたであろう子供に出会います。育ての親の狼を亡くした子供を育て、言葉はなくても豊かな時間を過ごします。この「魔法使いの声」では、家族のように、または恋人のように寄り添って生きる2人の姿があります。心ない一言が胸を貫いても、離れ離れになっても、2人の間にある愛は不変です。読んでいると心が温かくなる、寒いこの季節にぴったりのお話です!【作品形式:漫画】
狼の子を拾った魔法使い。言葉は教えられずとも豊かに育てましたが…
口がきけない魔法使いが住んでいました。この「魔法使いの声」は出ませんので、詠唱できる呪文は限られます。その代わり知識は豊富であり、薬師として優秀で、村にもよく溶け込んでいました。彼はある日、行き倒れてしまった狼と薄汚れた子供に出会います。子供は狼に育てられていたようで、言葉を知りませんでした。成り行きで世話をするようになった魔法使いは、子供と穏やかに暮らしていました。
子供がすっかり魔法使いの背を追い越した頃。かつて小さかった子供は、一緒に暮らす魔法使いのことが大好きになっていました。
魔法使いと彼は買い物に行った先で、「その子「も」言葉がしゃべれない」という心無い言葉をかけられます。話せる人と暮らした方が良いと思ったか、魔法使いは大きくなった青年だけを置いてどこかに行ってしまいました。待てども待てども待ち人が現れず、気落ちする青年の手を引いて家まで招いてくれる優しい人達。魔法使いは離れがたくも、影からその姿を見送るだけでした。
タイトル | 魔法使いの声 |
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ブランド | しもじ書房 |
価格(税込) | 648円 |
発売日 | 2016年11月11日 |
地球が舞台の近未来…。地球滅亡説が囁かれていた頃、科学者であった正吾郎兄弟の父親は、子供たちに未来を残すため正吾郎たちをコールドスリープさせる一大決心をします。そしてそれから時が過ぎること2,300年。眠りから目覚めた正吾郎たちが見たのは、宇宙人と共存する平和な日常でした。vanilla milkがお届けする「僕の非常識な日常2013」は、オリジナルSFファンタジーラブコメディ。宇宙人と過ごす日常にもスッカリなれた正吾郎ですが、オオカミ青年であるシンとしたハプニングHが忘れられなくて…。