「かわいい双子ちゃんね」小学校の帰り途。いつも弟と下校するその道で、知らない女性に声をかけられた。「双子じゃありません」きりっとした表情でわたしは応える。幼稚園のときから、もう言い慣れた言葉だ。瑞樹は、大人の相手を姉のわたしに任せて、女性のつれていた小犬をなでている。 「双子じゃないの？とても似ているのに、イトコかしら？」「みずきは6歳で、わたしは7歳です」「そう…ひとつ違いの姉弟なのね。お母さん、とても上手にご出産されたのね」母が褒められた気がして、笑顔で頷いて弟の手をひくわたし。誕生日は11カ月違いで、同じ新入一年生のわたし達。小さいときは、こんなに同じ姿だったのに…。成長するにつれ、見た目で双子と間違われることはなくなっていく。それでもわたしたちは、とても仲がいい姉弟だった。3年前の、あの時までは…

1歳違いで同学年の姉弟、りり子と瑞樹。幼いころは双子のように同じ容姿で仲が良かった。そんなふたりは成長とともに、いろいろなものがかけ違っていき同じ家にいながら生活時間すら合わなくなってしまう。そしてりり子にも初彼が出来た現在。瑞樹との微妙な関係の修復を望むりり子だが…？

この狂気に満ちた許されざる愛憎劇に、安息の場所は無い

▲りり子を押さえつけりり子の唇を奪う瑞樹。舌を絡める恋人のそれをりり子は許さない。

▲裸に剥かれたりり子！酷い言葉を瑞樹に投げかけられるが、一体何があったのだろうか…？

▲初彼に向かって残酷な言葉を吐きかける瑞樹。りり子への執着は恐ろしいほどしつこくて……？