愛しい人は一番近くに。不器用な二人が行き着く終着点とは

ono002_main

紺色ルナ さんの描く「家庭内性愛 」は、愛を知らない莉樹(りき)が人との出会いを通じて成長してゆくラブストーリー。過去貧しさ故に、親から売春を強要させられた過去を持つ莉樹。それでも莉樹は良かった。双子の弟、恒(こう)が何も知らず、今の生活を続けることが出来るなら…。しかしそんな生活は、ある大学生によって最悪な形で終わってしまう。弟を守るため、莉樹は大学生に対して障害事件を起こしてしまう。保護観察中にお世話になった監察官雨谷(あまや)さんによって、第二の人生を歩もうとする莉樹だが、身体に染み付いた悪い癖、愛の無い性行為がやめられず…?【作品形式:漫画】

一番近くにいるからこそ、触れることすら許されない。近くて遠い二人の気持ち。

ono002_001ono002_002

辛い過去の出来事から、愛を知らないまま大人になってしまった莉樹。自分は道具として、人に必要とされる事が生き甲斐だと認識し、自分を大切にしない人々と愛の無い性行為を繰り返してしまいます。そんな莉樹になんとかして「帰る場所」を与えたいと願い、莉樹の幸せを心から望む元観察官の雨谷。二人は養子縁組を結び、家族になります。しかし、家族とは触れたくても触れることを許されない関係。莉樹は、自分に親身になってくれる雨谷に惹かれていながら、自分を誤摩化して生きていきます。そんな雨谷も、莉樹に触れたいと思う自分の気持ちに戸惑っていて…。二人の気持ちがぶつかったとき、莉樹が出した決断とは…?

ono002_003ono002_004ono002_005
この紺色ルナさん著の「家庭内性愛」の見所は、莉樹が色んな人との出会いによって、少しずつ人を愛することを知っていくところです。莉樹が、自分の気持ちを認識しながら成長し、雨谷にぶつかっていく様は本当に心をうたれます。そんな二人の繊細な心の動きが、瑞々しく丁寧に描かれています。
▼作品ページでもっと詳しく作品情報をチェック!
iconDetail

タイトル 家庭内性愛
ブランド 紺色ルナ
価格(税込) 699円
発売日 2014年8月8日

 

●関連記事
一緒にいるのは辛いだけ?恋人が不機嫌な訳とは…!?

mimg213ゲイ×ノンケを描くビネツショウネン作の「背中あわせの君のとなりに」です!黒川と光が高校生時代の同級生達と同窓会に招待されました。行く気になっている光とは逆に、気乗りがしない様子の黒川。昔話に花を咲かせる気はないようです。光は同級生数名が黒川に会いたがっていると伝えますが、黒川は出るならば自分と光の関係を同窓会でバラすと言い出します。それでも構わないという光に対して、黒川は冗談だと言いました。しかし彼の不機嫌さは隠しきれておらず、光は気になってしまいます。