声を失った男と笑みを失った男。2人の紡ぐ物語は切なく甘く、それでいて苦い

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笑うことが出来なくなった富樫と、声を失った桧山。「落ちてゆく月の 1」は、Fox trot作で電子配信中の「巡り廻る声」の脇役、富樫と桧山の5年後と、そこに至るまでの過去のお話です。何気ない生活の一コマから、お話はスタートします。昔の面影は残しつつも、髪は白く染まり荒々しさはすっかり消えた桧山。そして彼は声さえも失ってしまいました。そんな桧山を優しく見守り、甲斐甲斐しく世話をする富樫。ふとカレンダーを見上げると、あの日から5年が経っている事に気づきます。そう、2人の人生の岐路となったあの日から時は流れ、今もこうしてまた時を紡いでいる。じっと押し黙って物思いに耽る富樫。そんな富樫を心配して、体を摺り寄せる桧山。桧山の優しさを汲んで、富樫は言います。もう、何も思い出さなくていいんですよ。しかし桧山への言葉とは裏腹に、富樫の思考はゆっくりと時間を遡り記憶の中に落ちていって……?

 

車椅子の桧山と傷だらけの富樫。2人の過去に、一体何が……!?

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▲年月を経てすっかり丸くなった桧山とは比べ物にならない程、荒々しく豪快な桧山の姿。黒々とした髪、逞しい体。その体に何度も快楽を味わわされたあの日に、富樫の思考は落ちていきます。

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▲妻帯者の桧山との関係に悩む富樫。桧山は気にしてはいない様子ですが、富樫が思い悩むのは実はモラルの問題ではなく……?

 

 

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▲口ではそう言っても体は正直で。力強い桧山の突き上げに富樫の口から漏れてくるのはあられもない声ばかり。

 

許されない関係と、露見するにはあまりにも情けない自分自身が抱えた想いに悩む富樫。桧山の腕に抱かれ、何度も何度も精を注ぎ込まれ、互いの肌の熱に浮かされながら、それでも彼の胸に積もる体の快楽を求めるだけでは消化しきれない想い。葛藤を抱えた富樫、どこまでも豪快で男前な記憶の中の桧山。「落ちてゆく月の 1」は、2人の甘く切ない、そして苦い物語を美麗絵の36Pでお送りします!

 

タイトル 落ちてゆく月の 1
ブランド Fox trot
価格(税込) 735円
発売日 2013年12月28日